日高山脈を語るマガジン『無二』/十勝日高山脈観光連携協議会

十勝・日高山脈観光連携協議会様からのご依頼を受け、日高山脈を語るマガジン『無二』の制作、プロモーション動画の制作、LP制作、勉強会を行いました。

『無二』

十勝に暮らす6名から日高山脈に対する思いを伺い、誌面に落とし込みました。

制作のきっかけとなったのは、現在国定公園である日高山脈襟裳国定公園が2024年に国立公園化されること。

日高山脈の姿は、十勝の人々の心にある、暮らしのなかの当たり前の景色とも言えます。ですが、十勝に暮らしている人にこそ日高山脈のことを知ってほしい、より誇りに思ってほしい。そう考えたとき、日高山脈の麓で暮らし、日高山脈を愛する方々のお話をインタビューとしてまとめることが一番だと考えました。

また制作陣のライター、カメラマンには、十勝在住、十勝出身者でプロジェクトチームを編成。普段から日高山脈の風景を楽しんでいるからこそできる共感と共鳴を6名の方々とできることを意識し制作を進めました。

表紙の写真は、帯広市内で撮影された、ビーナスベルトがかかった日高山脈の写真。
ビーナスベルトとは、日の出前や日没直後に太陽と反対側の空にピンク色の帯が見られる現象。創刊号であることや国立公園制定直前であることを示唆し、日の出前の新しい日がはじまる「1日の幕開け」をイメージしました。

写真:北波智史
題字:吉岡芽映

「無二」に込めた思い

制作をするためのリサーチをする中で様々なご意見をいただきました。「日高山脈の十勝側は非常に厳しい環境にある山であり、簡単に登ったり、遊べる山ではない」「ここでしか見れない生態がある」。国立公園となる中で公園内での経済活動を推進することが述べられがちですが、十勝側から楽しめる日高山脈はそれを簡単に表現をすることはやめよう、という結論に至りました。

その中で、「地域の人が遠くから眺める景色を好んでいる」「山脈の景色が地域住民に根付いている」ことから、「眺めて楽しむという価値を高めていきたい」ということをこの冊子では意識をして進めていくことにしました。

制作を進めていく上で、日高山脈における自然の環境が貴重であることや、日本で一番大きい国立公園であること、住民が感じている日高山脈の遠くから見る景色やそれぞれの思いが、唯一無二であることを感じ、「二つとないこと。並ぶものがないこと。」という意味を持つ「無二」を冊子タイトルにしました。

LP制作

公式LPから、『無二』PDF版のダウンロードが可能です。
▶無二 日常は日高山脈の麓に。|日高山脈を語るマガジン

プロモーション動画

誌面づくりにあたってお話を伺った方の声や日高山脈とともにある風景を収録しました。

この冊子には、わずか6名の語りしか収録できていません。この地域には、無数の物語があることを私たちは知っています。日高山脈について語り合い、誇りに思う。それを聞いた地域外の人が十勝に訪れたいと感じる。そんな循環が、この冊子によって広がっていくことを願っています。

勉強会の実施

令和5年5月に開催された十勝・日高山脈観光連携協議会の総会での勉強会にて『地域の人が語れるようになること』をテーマに、野澤が講師を務めました。

メディア掲載

毎日新聞
十勝毎日新聞
北海道新聞

– MEMBER
Producer:野澤一盛
Editor:須藤か志こ吉田拓実
Art Director:名塚ちひろ
Designer:青砥美穂子(Bluepine)
Title Designer:吉岡芽映
Writer:佐々木ののか高山かおり(Magazine isn’t dead.)、外山暁子
Photographer:野澤一盛、漆原成人(Rectokachi)
Proof reader:熊谷由美、佐東芽衣、加藤葵依
Offering photo:奥谷忠浩、亀田晃幸、北波智史、久保敬司、仲野裕司、山崎志津子、町田仁志
Cooperation for Publication:日高山脈写真コンテスト
・動画
Videographer:漆原成人(Rectokachi)、高道悠生(Rectokachi)
・LP
Art Director:横井千春

– CLIENT
十勝・日高山脈観光連携協議会

– Release
2024

TAG

OTHER