一般社団法人ドット道東は、2025年6月、新たなミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とロジックモデルを策定しました。
創業から6年。道東の内外で仲間が増え、プロジェクトが広がる中、私たちはあらためて自分たちに問いました。
「”理想を実現できる道東”の道筋を共通言語にする必要があるのでは?」
今後のドット道東の指針とするため、このMVVは生まれました。
策定にあたっては、ソーシャルセクターへの伴走支援を専門とする株式会社すくらむ(オフィス:北海道札幌市、代表取締役:久保匠)の協力を得ています。
新たなMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
●Mission(ミッション)
道東に、意志と価値が循環する土壌をつくる

意志:「こうありたい」「こうしたい」という前向きな思い(挑戦する、応援する・支援するの両方を含む)
価値:お金やモノだけでなく、人の力や文化、営みの風景など
循環:意思が価値を生み、価値が次の意思を育む
土壌:それらが芽吹き、挑戦が広がる基盤としての地域
●Vision(ビジョン)
理想を実現できる道東

創業当初から掲げてきたビジョンは変わらずに、道東だからできる理想を実現しやすい地域にするべく事業を進めています。
●Value(バリュー)— 4つの行動指針
1.Stay Fresh.|「はじめて」にどんどん出会おう。
2.Go Deep.|知っているほど、おもしろい。
3.Make it Fun.|楽しそうを、どっと大きく。
4.Share Our Narrative.|物語を、つないでいく。




ロジックモデルで描く、理想への“道すじ”


MVVを具体化するため、未来から逆算して構造化した「ロジックモデル」も策定しました。
これは、ビジョン達成に向けて必要な活動・変化・成果を整理する設計図です。行動指針がどのように地域に浸透し、挑戦と応援(=意志)、お金と地域の魅力(=価値)が循環していくかを、段階的な数値目標とともに描いています。
道東全体における「アイデンティティの醸成」「意志の連鎖」「価値の循環」を柱に、「理想を実現できる土壌」が耕されていく仮説を視覚化しました。本発表では一部分の発表とし、今後、「DOTO FUN」プロジェクトなどを通じて、実際にこのロジックを検証し、アップデートしていきます。
フェーズ別の道筋と目指す状態・数字
短期(1~3年間)
DOTO-NET会員:3,000人
<実施する活動の例>
DOTO-NETの会員同士の活性化(交流ツール、リトルドートー)
挑戦を後押しする仕組みとしてクラファンや事業伴走やインターン事業
DOTO FUN イベントの実現
DOTO FUN ブランドの確立
▶ 目標:アイデンティティの可視化、挑戦と応援の関係性づくり
中期(3~5年間)
DOTO-NET会員:5,000人
<実施活動の例>
・地域各地にインキュベーション施設などの場作り
・50市町村との連携や各市町村のコーディネーターの設置
・地域企業によるチャレンジャーへの出資の仕組みづくり
▶ 目標:道東文化の自覚と文化資本としての発信力の向上、支援・挑戦の連鎖を制度化
長期(5~10年)
DOTO-NET会員:12,500人
<実施活動の例>
・地域に根差した「道東ファンド」やクラファンプラットフォームの運用
・広域モデルとして「道東版・地域経済循環モデル」を他地域へ展開
▶ 目標:道東に根差した再生産可能な経済圏の構築と次世代への価値継承
新たなMVVとロジックモデルの策定にあたり、込めた思いや文中の言葉の解説等をご紹介する「MVV&ロジックモデル大解剖!」と題した記事を後日公開予定です。続報をお待ちください。
ロジックモデルの3本柱
1.アイデンティティの循環
道東という広域単位を「自分ごと」として捉えられる人が増える
2.意思と挑戦の循環
挑戦と応援が連鎖する構造を制度化し、支援の文化を育む
3.価値と資金の循環
地域内でお金や応援が再流通し、新たな挑戦が生まれる仕組みを整備
ロジックモデルは、このような考え方を元に策定いたしました。
策定にあたり、ソーシャルセクターへの伴走支援を専門とする株式会社すくらむ(オフィス:北海道札幌市、代表取締役:久保匠)の協力を得ています。


株式会社すくらむは、地域で活動するソーシャルセクター(非営利法人、NPO、地域団体、起業家など)に対し、MVVの整理や資金調達戦略、関係者との対話の場の設計などを通じて、持続可能な事業運営を支援しています。
▷一般社団法人ドット道東の新サービス「DOTO FUN」ロジックモデル策定をパートナーとして担当|株式会社すくらむ
MVVを体現する第一歩「DOTO FUN」に挑戦!

新たなMVVを体現する第一歩として、私たちは「DOTO FUN」というプロジェクトに挑戦します。 DOTO FUNは、年に一度の“道東のハレの日”。地域の挑戦が集まり、つながり、未来が立ち上がる日です。
また本イベントにあわせて、2020年に刊行した道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto』の増補改訂版となる『.doto EXTRA』の制作・出版も決定。
このプロジェクトを通じて、道東の未来を共につくるコミュニティ「DOTO-NET」会員1000人の実現とその1000人が一堂に介する場づくりに挑戦します。
▶ 単なるイベントではなく、年に一回、道東のさまざまな人の挑戦が可視化され、「道東のファン(FUN=楽しさ、FAN=応援者)をつくる」祭典
▶ 2020年に発行したガイドブックの2026年度版「.doto EXTRA」の制作発行
▶ ともにイベントや出版を作り上げてくれる仲間の募集
現在、このプロジェクトを実現するべくクラウドファンディングに挑戦中です。「DOTO FUN」の詳細もプロジェクトページで公開していますので、ぜひ併せて以下URLをご覧ください。
▷ “道東のハレの日”をつくる祭典「DOTO FUN」を1000人と開催したい!